お墓参りに行く時期というと、お彼岸やお盆が頭に浮かびます。
アナタはどの時期に行きますか?
逆にお墓参りをしてはいけない日、タブーとされる日ってあるのでしょうか?
同じ日に複数のお墓をはしごするのはいいのでしょうか?
お墓参りというと、いろいろな疑問が生じます。
そこで、お墓参りをするべき時期としてはいけない日、お墓参りのはしごについて、お話をしてみようと思います。
お墓参りをしてはいけないタブーな日ってあるのでしょうか?
一日に二箇所!お墓参りの「はしご」は?
どなたかがお亡くなりになったときの「告別式は友引を避ける」ということは、一般的によく言われていることです。
地域によっては「お通夜などの葬儀は仏滅も友引も避ける」というところもあります。
しかしお墓参りに関して言えば、友引も仏滅も問題ありません。
タブーとされているのは、別の人の仏壇やお墓に手を合わせたその日に、違う人のお墓参りをすることです。
例えば、もしあなたが結婚されていたとして、同じ日にあなたの家系のお墓と、ご主人の家系のお墓に行くこともよろしくありません。
つまり「お墓のはしご」はダメということです。
例外としては、同じ墓地内に複数の親戚のお墓があるというケースは問題ありません。
また、お墓のお話ではありませんが、葬儀が重なった場合に、時間をずらして同じ日に複数の葬儀に参列するのは、いたしかたありません。
お盆の期間中
お墓参りをしてはいけないというわけではありませんが、お盆の中日にあたる7月か8月の14日と15日にはお墓に行かずとも、ご先祖様・故人はご実家(生家)にお帰りになっているので、ご仏壇に手を合わせてお参りすればよろしいのです。
この2日間はお帰りになったご先祖様のために、火を絶やさずに偲ぶことが必要なため、お墓参りも含めて家を空にすることはむしろ好ましくありません。
『お盆』に関することはこちらでお話ししておりますので、ご参考にしていただけたら嬉しいです。
⇒『お盆のお供え物はどう処分するのが良い?食べるならいつ食べる?』
⇒『灯篭流しと精霊流しの違いは何?願い事や言葉は何を書く? 』
お盆明けとお彼岸明け
お盆やお彼岸の期間にお墓参りできなかったからと、少し遅らせてお墓参りをすることは、よろしくありません。
どうしてもお盆やお彼岸の期間にお墓参りできないのであれば、前倒しにしましょう。
それも叶わないのなら、むしろ次の機会にすることをオススメします。
例えば、お盆に行けなかったなら秋のお彼岸に、秋のお彼岸に行けなかったらお正月に、という具合です。
ということで、絶対にお墓参りをしてはいけない日はありません。
いつでも、いくらでもして大丈夫です。
ただ、これはお墓参りに限らずどんなことでもそうですが、お家柄や地域、宗教、宗派によって捉え方や考え方が違いますので、念の為にお伝えしておきますね。
お墓参りをするべき時期とはいつでしょうか?
「お墓参りをしてはいけない日」がないということがわかったので、お墓参りにふさわしい日、することが望ましい日をお伝えします。
お盆
現在はお盆にも「旧盆」と「新盆」があります。
東京などは旧盆の7月13日~16日をお盆とする家も多いかと思います。
多くの地域は一般的に8月13日~16日をお盆としています。
旧盆も新盆も13日を「迎え盆」として、迎え火を焚いてお墓にご先祖様をお迎えに行きます。
そして先ほどもお話しましたが、14日と15日の中日は家にご先祖様がいらっしゃる日なので、火を絶やすことなく一緒に過ごします。
16日は「送り盆」として送り火を灯してご先祖様と一緒にお墓に参り、ご先祖様をあちらの世に見送ります。
お盆の形式も地域や宗教宗派によって違うので、必ずしもそうではありません。
お彼岸
お彼岸は1年に春と秋の2回あります。
どちらもお墓参りにいらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
お彼岸にあたる春分の日と秋分の日は、この世とあの世が最も近くなる日とされています。
ご先祖様・故人が近くに感じられる日ということです。
『秋分の日』のことはこちらでお話しておりますので、ご参考にしていただけたらありがたいです。⇒『秋分の日を子どもに説明するならお墓参りをする日?なぜ休みかは? 』
お正月
新年を迎えたお正月に、ご先祖様に今年初めての挨拶をすることは大事なことです。
ただし、神社に行く日とお墓参りに行く日は必ず別な日にしましょう。
よろしければ、こちらのお話をご覧いただけたら嬉しいです。
⇒『初詣とお墓参りは同じ日に行ってもいいの?順番はどちらが先?』
命日
命日と言っても、2つの命日があります。
『祥月命日(しょうつきめいにち)』と『月命日(つきめいにち)』です。
祥月命日とは
祥月命日とは、故人がお亡くなりになったのと同じ月日を指します。
例えば、故人が10月15日にお亡くなりになったとしたら、毎年10月15日が祥月命日となります。
ですから一般的に「命日」と言えば、この祥月命日を指します。
あなたの家はいかがですか?
祥月命日にはお亡くなりになった次の年に一周忌、2年目には3回忌の法要を行います。
そしてそれ以降は七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌と3と7がつく祥月命日に法要を行うのが一般的です。
また、三十三回忌で弔い上げということで、法要を終了することが一般的ですが、それ以降も行う場合は三十七回忌のあと五十回忌を行い、次は50年ごとに法要を行います。
月命日とは
月命日とは故人がお亡くなりになった「日にち」だけを指します。
つまり、例えば10月15日にお亡くなりになったとしたら、毎月15日が月命日となります。
月命日は祥月命日のように大きな法要は行わないのが一般的です。
基本的には家族で故人が好きだったものや食べ物、飲み物、お花などを仏壇にお供えして焼香をするという形になります。
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お墓参りに関することをほかにもお話させていただいております。
ぜひご参考にしていただければと思います。
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お墓参りの時期でタブーはあるの?はしごはダメ?の【まとめ】
お墓参りや葬儀などは、地域やご家庭によって違いが多く見受けられます。
お墓参りはご先祖様に感謝をしたり、近況を報告したりする場です。
また、お亡くなりになられた故人と触れ合う場です。
その時に大事なことは形式よりも「気持ち」です。
ここでお話したことも、あくまで一例であって、必ずしもそうでなければならない、というわけではありません。
触れ合う故人のこと、その立場や背景などを考えて、感謝の気持ちを持って接しようとすば、おのずとやってはいけない行為などが、思いつくはずではないでしょうか?
そう考えると「気持ち」や「思いやる心」というものが、人生においていかに大事な存在かということが、すーーっと入ってきて腑に落ちるのではないでしょうか。
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感謝を申し上げます。