灯篭流しと精霊流しの違いは何?願い事や言葉は何を書く?

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『灯篭流し(とうろうながし)』は夏の風物詩の一つと言えます。

物静かな夏の月夜に煌々と火を灯した灯篭を、川や海に流すのが灯篭流しです。

その風景は綺麗で神秘的なものがあります。

ではなぜ、灯篭を浮かべて流すのでしょうか?

そこにはどんな意味があるのでしょうか?

灯篭流しと精霊流し(しょうろうながし)の違いとともにお話をいたします。

 

灯篭流しは夏の季節お盆の送り火の意味?お供え物と流すの?

灯篭流しとは聞いたことはあるけど、いったいどんなものなのか知らない、という方も多いのではないでしょうか。

住んでいる地域で毎年行っている方はご存知かと思いますが、経験がないとなかなか知らないですよね。

灯篭流しとは

灯篭流しとはお盆の行事の一つと捉えていいでしょう。

お盆には故人がこの世の家族のところへ帰ってきて、そしてお盆を終えると再びあの世へ旅立ちます。

その故人があの世に旅立つ時に送り出す「送り火」として、魂を慰めて弔う意味で、灯篭とともにお盆のお供え物を川や海に流すのです。

それがもともとの灯篭流しの意味、灯篭流しが行われる理由です。

地域によってはその意味や理由が違う地域もあります。

 

 

灯篭流しと精霊流しの違い

ところで、『精霊流し』という儀式もありますよね。

歌手の「さだまさし」さんの曲名でも有名です。

精霊流しと灯篭流し、似たようなものなのか?同じものなのか?

灯篭流しと精霊流しの違いとは何なんでしょうか?

 

精霊流しとは、日本の中でも九州の一部で行われています。

主には長崎県で行われている儀式です。

 

精霊流しでは、初盆を迎えた故人の家族が精霊船と呼ばれる船を引いて、市内を回ったのちに川に流します。

夕方から夜中まで多くの人が集まり、歓声や爆竹が鳴らされてお祭りのような雰囲気になります。

爆竹を鳴らすのにも意味があって、魔除けになるからなのです。

 

ということで、灯篭流しと精霊流しの違いは川に流すものが違うということですね。

灯篭流しは火を灯した灯篭、精霊流しは精霊船。

 

それから地域の違いです。

灯篭流しは日本全国的なのに対して、精霊流しは長崎県がメインの九州の一部ということです。

 

ただ、どちらも死者を弔い、お盆の時期に送り火として行うという点は共通していますね。

 

 

灯篭には願い事や言葉など何を書くのでしょうか?

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灯篭流しの灯篭は基本的には4面です。

もともとはその1面に名前を書いて流していました。

流す時には故人のご冥福を祈りながら、自分が生かされていることに感謝しながら行います。

 

最近では名前の他にも、メッセージや願い事などの言葉を書いて流す地域や行事も多くなっているようです。

とくに書かなければならない決まりごとなどはありません。

故人に対して失礼にならない、そして自分の個人的な独りよがりな願い事は避けるべきですよね。

故人への感謝の言葉や、家族の健康や、世界平和に関することなどを、願い事として書くのが良いかと思います。

 

灯篭は流したあとどうなるの?

たしかに灯篭流しをしたあとの灯篭はどうしているのだろう?と思いますよね。

以前はそのまま放っておいたものですが、近年では環境問題に発展しています。

まあ、当たり前と言えば当たり前ですよね。

 

ですから地域によっては、自治体が灯篭流しそのものを禁止している地域もあります。

もしくはきちんと下流で回収している地域もあります。

なかには回収したあとに、お寺でお焚き上げをしている地域もあるということです。

また最近では水に溶ける灯篭もありますよね。

 

ご先祖様を敬い、感謝して弔うという意味でも、無くしてはいけないしきたりですし、きちんと回収して、お寺でお焚き上げをするというのが理想の形と言えますね。

 

灯篭流しと精霊流しの違いは何?願い事や言葉は何を書く?のおわりに

日本にはご先祖様に感謝して、供養するしきたりがいろいろあります。

灯篭流しも精霊流しもそのひとつとして、これからも受け継がれていかなければなりません。

現代は環境問題という壁がありますから、それはそれで人の知恵で解決して対処していけばいいと思います。

何よりも大事なことは、ご先祖様を供養する感謝の気持ちを常に持って生きるということですよね。

 

ここを訪れていただきまして、誠にありがとうございます。

アナタに感謝を申し上げます。

 

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