『ソマカツオの塩切り』は口の中に広がる強烈なうまみと深い味わい、そして舌触りの良さ、それらがまとまり一体化した、完成度が非常に高い一品だという。
そんな「ソマカツオの塩切り」を製造販売しているのは、三重県の南伊勢にある老舗旅館『とよや勘兵衛』です。
多くのメディアに取り上げられた「ソマカツオの塩切り」とはどんな料理なのか?
ご紹介したいと思います。
『ソマカツオの塩切り』が世に登場するまで
「ソマカツオの塩切り」はある日、「とよや勘兵衛」の御主人によって偶然に生み出されたという。
そのソマカツオの塩切りをパッケージに納めて商品化し、2013年に三重県が主催する農林水産資源を発掘する「みえのお宝食材鑑定会」に応募したところ、大賞に選ばれたのが世に登場するきっかけとなる。
つづいて2014年には、有名雑誌「BRUTUS(ブルータス)」の人気特集「お取り寄せ」で、最終号に掲載されたところ「ごはんの友の部門」でグランプリを受賞したという。
ここまでくるとメディアは黙ってはいない。
2010年3月29日から2018年9月27日まで、日本テレビと中京テレビで放送されていた『PON!』や、最近では『嵐にしやがれ』にも取り上げられて、今回は『相葉マナブ』に登場する。
ちなみに嵐にしやがれでは、メンバーの皆さんが「うまいよ~。めちゃくちゃ美味いよ。」「ワインとか、そっち系とも合うかもしれない。」など、その深い味わいに感嘆していた。
『ソマカツオの塩切り』は偶然の産物?
さきほど、ソマカツオの塩切りは「とよや勘兵衛」の御主人によって偶然に生み出された、とお伝えしましたが、少し詳しくお話しておきたいと思います。
ソマカツオの塩切りは、日本酒のおつまみに提供する程度の、ごく少量を作っていたと言います。
通常ソマカツオの塩切りは、春までに食べ切って一旦なくなるのですが、ある年、通常よりも多く仕込んでしまったために、夏まで残ってしまいました。
普通は3ケ月ほど発酵させて提供するソマカツオの塩切りを、10ヶ月以上寝かせてしまったそうです。
そのときは「ツンとのどを突くような感じがして美味しくなかった。」と。
ところがご主人は、そのとき捨てずに再び冷蔵庫で寝かせたと言います。
それからしばらく放置されたソマカツオの塩切りが、いよいよ捨てられるときが・・・。
ところがご主人、捨てる前に「もう一度試食してからにしよう」と思い、口に運んだらしいです。
恐る恐る口の中に入れたのかもしれませんが・・・・
「これはいける」と思ったと言います。
ツンとした感じがなくなって、まろやかに熟成され、とても美味しく感じたということです。
あのときに捨てていたら今のソマカツオの塩切りは生まれていなかった。
「とよや勘兵衛」のソマカツオの塩切りは、偶然が重なったことによって生まれた一品なのです。
『ソマカツオの塩切り』はどこで注文できるの?
そんなソマカツオの塩切り、ぜひ一度食べてみたいですよねえ。
販売しているのはもちろん「とよや勘兵衛」さんです。
「とよや勘兵衛」さんのホームページに行けばネットで購入できますよ。
こちらです ⇓ ⇓ ⇓
https://toyoyakanbee.com/
ちなみに私は営業マンではありません。
『ソマカツオの塩切り』ってどんな味なの?
「とよや勘兵衛」のソマカツオの塩切りは、通常の3倍以上の時間を寝かせて熟成させることで、ツンとした塩の尖りがなくなって、チーズのようなまろやかで深みのある味わいを生み出しています。
嵐のメンバーが「ワインにも合う」と言ったのは、まさにその味わいとマッチするからでしょう。
その魚とは思えない独自の食感と凝縮されたうま味が、アツアツのご飯と織り成すハーモニーは、単純だが絶品。
今回の「相葉マナブ」では、プラス生卵を一緒にご飯の上にのせる「卵かけご飯、ソマカツオの塩切りとともに」だというからセンスがイイですよね。
発酵食品と卵かけご飯は、とても相性が良いのです。
ちなみに「とよや勘兵衛」の御主人のおススメは、ソマカツオの塩切りをご飯の上にのせたお茶漬けらしいですよ。
もちろん、お酒のおつまみにもたまらない逸品なのです。
『ソマカツオの塩切り』の歴史
ソマカツオの塩切りは、新鮮なソマカツオを10月~12月に塩漬けにして、昔から食べられてきた南伊勢地方の郷土料理であり、保存食です。
もともとは神事のお供え物として作られていたといいます。
【ソマカツオの塩切り】は『とよや勘兵衛』が世に放つ究極のご飯の友!相葉マナブに登場の【まとめ】
「とよや勘兵衛」さんは1967年に創業して、その創業者であるお父さんお母さんと、現在のご主人である息子さんご夫婦で切り盛りしているそうです。
ソマカツオの塩切りを偶然生み出したのはご主人である息子さんです。
ご主人は「地元に古くから伝わる伝統食を多くの人々に召し上がっていただきたい。」という思いから商品にしたそうです。
このような、地域の伝統を地域だけにとどまらずに、日本中の人に提供することで、伝統を守り伝えていく姿勢や行動力、見習わなければいけないなと思います。
ここまでお読みいただきまして誠にありがとうございます。
感謝を申し上げます。
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