春と秋の年に2回あるお彼岸ですが、お墓参りやぼた餅などを思い出す方もいらっしゃるかもしれませんね。
ところでお彼岸ていつのことだかご存じですか?
「ぼた餅」っていうけど、「おはぎ」もありますよね。
似ていますけど、同じものなのでしょうか?違うものなのでしょうか?
知っているようで、よく知らないことって結構ありますよね。
そこで、お彼岸とぼた餅、おはぎのことをお話いたします。
春のお彼岸と秋のお彼岸でおはぎはいつ食べればいいの?
お彼岸とはいつ?
春のお彼岸は3月20日ごろが「春分(しゅんぶん)の日」で、秋のお彼岸は9月23日ごろが「秋分(しゅうぶん)の日」です。
この春分の日と秋分の日というのは、お彼岸の期間の「中日(ちゅうにち)」という日になります。
そしてこの中日にあたる春分の日と秋分の日の前後3日が、お彼岸と呼ばれる期間になります。
つまりお彼岸は1週間あるということですね。
『おはぎ』はいつ食べるの?
春のお彼岸は3月17日~23日ごろ、秋のお彼岸は9月20日~26日ごろということになります。
そして「おはぎはいつ食べるのか?」ということですが、おはぎをお供えするのは、基本的には春分の日と、秋分の日の朝です。
食べるタイミングは、その夜です。
おはぎは春分の日と秋分の日の朝にお供えして、その日の夜に食べるというのが本来のしきたりということです。
ただし、地域やご家庭によっては必ずしもそうではないこともありますよ。
もちろん現代においては、お父さんもお母さんも働く共働きのご家庭が多くなっていますから、なかなか春分の日と秋分の日の朝に、おはぎをお供えするということが難しくなってきていますよね。
その場合は無理をせずに、お彼岸の1週間のうちのどれかの日の朝にお供えして、その晩に食べれば良いのです。
むしろ、腐らせて捨てるということはしないほうが良いです。
必ず食べるようにしましょう。
おはぎとぼた餅は違うもの?同じもの?
ところで、先ほどから「おはぎ」と言っていますが、似たようなもので「ぼた餅」と呼ぶものがありますよね。
おはぎとぼた餅は違うものなのでしょうか?同じものなのでしょうか?
違うとしたら、その違いは「味が違う?」「作り方が違う?」「地域によって違う?」などなど、いろんなことが考えられますよね。
おはぎとぼた餅は「同じもの」です。
おはぎとぼた餅はどちらも、もち米をアンコで包んだものです。
なかには逆にアンコをもち米で包んだり、さらにそれにきな粉やゴマをまぶしたものもありますよね。
でも基本的にはもち米をアンコで包んだものが、おはぎとぼた餅です。
おはぎとぼた餅の違いは何?
さてさて、同じものなのになぜ2通りの名前があるのか。
つぎはそれが疑問になりますよね。
先ほどもお話したように、お彼岸は春と秋の年に2回あります。
春に咲く花の「牡丹(ぼたん)」に見立てたものが、春のお彼岸の『牡丹餅』。
「牡丹餅(ぼたんもち)」と書いて、「ぼたもち」という音に変えたのですね。
秋に咲く「萩(はぎ)」の花に見立てたのが、『おはぎ』ということです。
どちらのお餅も、その季節に咲く花に見立てて名前がつけられたのですね。
おはぎとぼた餅には違いがある
おはぎとぼた餅は同じものというお話をしました。
ところが、じつは違うのです。
ややこしくなってきましたね。
厳密に言うと、と前置きしておきますね。
さらなる豆知識です。
厳密にいうと、おはぎとぼた餅は、アンコが違うのです。
また季節が関連してくるのですが、アンコに使われる原料は小豆です。
小豆が収穫されるのは秋ですよね。
収穫されたばかりの小豆の皮は柔らかいです。
ですから、秋のお彼岸のおはぎに使われるのは、皮が柔らかい小豆ということになります。
皮が柔らかいので、食べるのに抵抗がないため、皮ごと使って「つぶあん」や「つぶしあん」のアンコにしたのが、おはぎです。
それに対して春の小豆というのは、昨年の秋に収穫されたものだから、皮が固くなってしまいます。
固い皮を食べるのには抵抗があるということで、皮はすべて除いた「こしあん」のアンコで作ったのが、ぼた餅ということです。
春のお彼岸のぼた餅は「こしあん」。
秋のお彼岸のおはぎは「つぶあん」か「つぶしあん」。
これがおはぎとぼた餅の違いです。
お彼岸にはお墓参り
お彼岸でなによりも一番大事なことは、ご先祖様に対する「気持ち」です。
出来ることなら、お彼岸にはお墓参りに行きたいですよね。
ご先祖様を敬い、心を込めて手を合わせることが、一番のご供養になります。
お墓参りに行けなければ、お仏壇にお供えをしてお花を飾って、お線香をたいてご先祖様に手を合わせましょう。
お仏壇がない場合は、お仏壇のあるご実家に行くか、行けない場合はお墓のある方向に向かって手を合わせるだけでも良いかと思います。
こちら「のむねるたべる」を訪れてくださり、感謝を申し上げます。
誠にありがとうございます。
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