京都の住所、例えば「京都市中京区西堀川通御池下る西三坊堀川町521番地」こちらの住所は区役所の住所ですけど、長いと思いませんか?
京都の住所はなぜこんなに長いのでしょうか?
どんな理由で長くなってしまうのでしょうか?
直筆で年賀状書くときなど、大変ですよね。
省略する方法ってないものでしょうか?
そこで、「京都の住所」のことを調べてみました。
京都の住所はなぜ長いのか?その理由とは
同じ町名が複数存在する京都の町
京都の住所がなぜ長いのか?
それは、京都の市街地には「同じ町名が何か所もあるから」ということが理由です。
例えば、京都のことをよく知らない他県から来た人が、タクシーに乗って「菊屋町までお願いします。」と言ったとします。
するとタクシーの運転手さんに「どちらの菊屋町ですか?」と言われてしまうらしいですよ。
さらに「中京区の菊屋町にお願いします。」と「中京区」を加えたとしても、「ですからお客さん、中京区のどちらの菊屋町?」とダメ出しされてしまうみたいです。
「はあっ?」ってなりますよね。
お客さんからすれば「えっ?」ってなりますけど、運転手さんとすれば、この受け答えがごもっともになってしまうのが京都の不思議です。
実際、「町名ではわからないから、通り名で言って」という運転手さんも、少なくないと言います。
じつは菊屋町という住所は、京都市の中京区だけで3カ所、上京区に2カ所、下京区に2カ所の合計7カ所もあるというから驚きです。
京都の住所が長いのは「通り名」がないと場所を特定できない
菊屋町に限らず、桝屋町、鍵屋町、亀屋町などなど、およそ80ほどの町名が2つ以上存在しているのです。
そこで場所を特定するために使われたのが「通り名」です。
さきほどの「京都市中京区西堀川通御池下る西三坊堀川町521番地」という区役所の住所で言えば、「西堀川通」と「御池」が通り名になります。
どういうことかと言うと、区役所が面している通りが「西堀川通」で、区役所に一番近い交差点が「御池」と「西堀川通」が交わる場所。
そして「下る」が表す意味は「南に向かう」という意味です。
ですから、区役所は「西堀川通」と「御池」の交差点から「西堀川通」を南の方向へ進むとある、ということになります。
京都の住所は「区名」「通り名」「町名」で表されている
整理すると、京都の住所は「京都府」+「京都市」+「区名」+「通り名」+「町名」+「番地」の組み合わせで出来ているということです。
普通の住所と比べると「通り名」が加わることが理由で、住所が長くなってしまうということになりますね。
京都の長い住所は省略できるの?
京都の長い住所の原因となっている「通り名」ですが、戸籍謄本にまで書かれているというから驚きです。
それにしても、手紙などの郵便物は「通り名」を省略することができないのだろうか?
調べてみると、郵便物は「通り名」を省略することができる、ということです。
町名と番地をしっかりと記して、大事なことは郵便番号を間違えないこと。
さきほどもお伝えしましたが、同じ町名が複数あるので郵便番号で判断するのだそうです。
そうですよね、それしかないですよね。
郵便屋さんも大変です。
【まとめ】京都の住所はなぜ長いの?理由も知りたい!省略はできる?
街並みや神社仏閣など、あらゆるところに多くの深い歴史を感じさせてくれる京都ですが、長い住所にもその歴史が詰まっていました。
狭い日本と言うけれど、日本は縦にも横にも奥にも、深さも本当に広いと思わせてくれることが沢山あります。
どんなに文明が進化して世の中の仕組みが簡素化されても、良き文化はそのまま後世へ伝え続けていかなければならないと考えさせられます。
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