あなたは「小満」や「芒種」って言葉を聞いたことはありますか?
あまり聞きなれない言葉かもしれないので、少しお話しさせていただきますね。
芒種というのは『二十四節気』の一つで、夏を表す3番目の節気のことです。
二十四節気って何?
二十四節気とは、1年をおよそ15日で区切る24の期間に分けて、古来の人は農作業を進める目安として生活に用いてきました。
昼間がもっとも長くなる『夏至』や、夜がもっとも長くなる『冬至』、昼と夜の長さが同じになる『春分』『秋分』も二十四節気の一つなんです。
『立春』『立夏』『立秋』『立冬』も二十四節気ですよ。
芒種ってどんな時期?
芒種(ぼうしゅ)の「芒」は「のぎ」と読みます。
「のぎ」というのは、麦や稲などの穂先にあるツンツンした毛のようなもののことを指します。
見たことありますか?
この写真を見れば、お分かりになっていただけるかと思います。
昔から芒種の時季は「芒」のある穀物の種をまいたり、田植えを行う時期とされてきました。
現在ではこの時期と言えば、種まきも終わり、ほとんど田植えも終わっているのではないでしょうか。
そしてこの頃から梅雨の時季にも入っていきますよね。
ちなみに「梅雨」(ばいう)とは、梅の実が熟す頃に降る雨を指します。
「つゆ」と読むようになったのは江戸時代になってからと言われています。
六月は雨が降るのに『水無月』なのはどうして?
6月は『水無月』と呼ばれますが、梅雨で雨の多い時期なのになぜ水無月と呼ぶのでしょうか?
雨の多い月なのに「水が無い月」なんて不思議ですよね。
水無月の「無」は助詞の「の」にあたるそうです。
ですから「水の月」ということになりますよね。
納得です。
まとめ
余談になりますが、沖縄では梅雨のことを『小満芒種』(すーまんぼーす)と言うそうです。
面白いですね。
芒種と、前回の節気の小満を合わせたということだと思います。
沖縄は本州に比べて梅雨入りが早いからなのでしょうね。
本日は芒種のお話をさせていただきました。