夏の風物詩である花火は、日本全国のあちこちで花火大会のイベントがあります。
その数ある花火大会の中で、『日本三大花火大会』と呼ばれているものがあります。
北海道十勝の勝毎花火はその一つなのでしょうか?
アナタはどこの花火大会だと思いますか?
そこで、日本三大花火大会とはどこの花火大会なのか、というお話をいたします。
日本三大花火大会はいつから?江戸時代って本当?
この日本三大花火大会は、すでに江戸時代にはあったということです。
ただし、根拠となる文献や命名した人は不明なので、口ずてで言い伝えられてきたと考えられます。
しかし江戸時代にはすでに花火を作る技術を持った花火師が存在して、花火が打ち上げられていたことは紛れもない事実なので、当時の人々の間で人気がある花火大会があってもけっしておかしくはありません。
そこで、江戸時代の日本三大花火大会をご紹介しておきます。
・常陸の水戸の花火(現在の茨城県水戸市)
・甲斐の市川の花火(現在の山梨県市川三郷町)
・三河の吉田の花火(現在の愛知県豊橋市)
日本三大花火大会は?2018年は?
2018年が特別に決められるわけではなくて、一般的には平成になってからの日本三大花火大会を指しています。
大曲の花火
『大曲の花火』は全国花火競技大会にもなっていて、花火師のプライドと情熱がぶつかり合う日本一アツイ花火競技大会と言われています。
開催日:8月25日(土)
打上予定数:18,000発
場所:秋田県大仙市
始まったのは明治43年(1910年)で、ほかの花火大会との大きな違いは、花火師たちが競い合う競技会というところです。
全国から集まった花火師たちが、自信ある自慢の作品を自らの手で打ち上げる、名だたる花火師たちのあこがれの花火競技大会なのです。
全国の数ある花火競技会の中で全国花火競技大会と言えば大曲の花火を指し、その競技会としての規模や権威は日本最高峰と言われています。
日中に上げる珍しい「昼花火」や、最新技術を駆使したレベルの高い10号玉やスターマイン、仕掛け花火など、必見の花火が次々と打ち上げられます。
また開催地の大仙市は、1年間を通して毎月花火を打ち上げる「花火の街」としても知られています。
長岡まつり大花火大会
『長岡まつり大花火大会』は3尺玉と巨大ナイアガラの豪華コラボが見どころです。
開催日:8月2日(木)、3日(金)
打上予定数:20,000発(2日合計で)
場所:新潟県長岡市
打ち上げ花火は「○号玉」と表現されるが、どういう意味なのか?
それは「1号=1寸」と解釈します。
例えば4号玉と言えば、打ち上げる花火玉の内寸の直径が4寸ということです。
「1寸=約3cm」です。
つまり4号玉は内寸直径がおよそ12cmの花火玉ということですね。
打ち上げ花火の種類でよく聞く言葉に『尺玉(しゃくだま)』というものがあります。
尺玉とは「1尺玉」ということです。
そして「1尺=10寸」です。
つまり1尺玉とは10号玉のことで、花火玉の内寸直径がおよそ30cmの打ち上げ花火ということですね。
さらに尺玉とは10号以上の打ち上げ花火を指します。
そしてこの長岡まつり大花火大会で打ち上げられる花火は「3尺玉」、つまり30号玉ということです。
3尺玉になると打ち上げられた花火の直径は600m以上にもなるということです。
そうとう高く上がらないと、開いた花火の下部が地面に着いてしまうことになりますよね。
それだけのものを作る花火師の技術に驚かされますね。
それに、それだけ大きな花火を打ち上げられる環境などの条件が揃う場所というのも、限られてくるのではないでしょうか。
土浦全国花火競技大会
『土浦全国花火競技大会』は日本三大花火大会でありながら、その名のとおり大曲の花火と並んで日本三大花火競技大会のひとつでもあります。
また、日本でも少ない秋の花火大会です。
開催日:10月6日(土)
打上予定数:20,000発
場所:茨城県土浦市
全国の花火師たちが技術を競い合う日本三大花火競技大会のうちで、権威のある内閣総理大臣賞が授与されるのは大曲の花火と、この土浦全国花火競技大会の2大会だけです。
10号玉やスターマイン、創造花火の三部門で毎年、最新技術の花火が披露され競い合われます。
日本三大花火大会って勝毎花火も入る?場所はどこ?の【まとめ】
「大曲の花火」、「長岡まつり大花火大会」、「土浦全国花火競技大会」の3つが『日本三大花火大会』であることがわかりました。
そして、そのうちの大曲の花火と土浦全国花火競技大会は「日本三大花火競技大会」のひとつであることもわかりました。
それでは、日本三大花火競技大会の残りの一つだけが分かっていないのでご紹介しておくと、三重県伊勢市で開催される『伊勢神宮奉納全国花火大会』になります。
この4つの花火大会が、平成以降で日本の大きな花火大会として位置づけられているものです。
最近の花火大会は「光」や「音」とのコラボで魅了するものが増えてきましたが、私はどちらかというと光も音もない昔ながらの花火だけ、という花火大会が好きです。
花火とは色も音もともなうもの。
また、それらを楽しむものだと捉えます。
それなのに、その花火自身の音や光を打ち消してしまうような音や光は、私にはどうも理解ができません。