地震対策として一般家庭でもよく見る、家具の転倒防止用の突っ張り棒。
あなたは地震対策していますか?
食器棚や本棚、洋服ダンスなど、とくに背が高くて転倒しやすい家具には突っ張り棒を使いますよね。
ただこの突っ張り棒、何も考えずに設置してもほとんど効果を期待できないということをご存知でしょうか?
そこで、家具の転倒防止用の突っ張り棒は意味がないのか?
効果的に使うならどんな位置に設置したらいいのか?
ということをお話します。
地震で家具が倒れないための突っ張り棒は意味がない?
地震によるケガの原因にはいろいろありますが、家具の転倒や落下による怪我というのは大きな割合を占めます。
そんな経験から家具の転倒防止用の突っ張り棒が販売されて、一般家庭でも地震対策のひとつとして設置する家庭が増えました。
そんな突っ張り棒ですが、じっさいに東日本大震災や大阪地震のとき、まったく意味がなかったというご家庭が、かなりあったということです。
突っ張り棒は折れてしまうのでしょうか?
そうではなくて、突っ張り棒が天井の板を突き抜けてしまうということです。
天井の板よりも突っ張り棒の方が頑丈だから、天井に穴を開けて突き抜けてしまうということですね。
それで突っ張り棒には意味がなかった、という結果になってしまったということなのです。
地震対策の突っ張り棒を効果的に設置するべき位置があった!!
それなら突っ張り棒の意味がなくならないように、天井の板を突き破らない使い方はないのだろうか?
その前に、なぜ突っ張り棒は天井に穴を開けて突き抜けてしまったのか?
ということを確認しましょう。
突っ張り棒が天井に穴を開けてしまった理由
本来、突っ張り棒を設置するならば、天井が頑丈な部分でなければ意味がありません。
頑丈な天井と頑丈な家具に挟まれたときに、頑丈な突っ張り棒は効果的に働きます。
それなのに、天井の板がたわんでいたり、下から押し上げてみるとプヨプヨにしなったりする薄い天井に突っ張り棒をしても、何の意味もなさなかったということです。
もちろん、いろんな家があるので天井もさまざまですが、木造住宅の家の天井の板はたいていが薄っぺらい板で、できています。
その裏に石膏ボードがあてられていたとしても、石膏ボードなんて中学生の男子がパンチすれば割れてしまう程度の強度です。
そんな天井の部分に突っ張り棒をしても、穴があいて突き抜けてしまうのは当然のことですよね。
突っ張り棒が天井に穴を開けない部分
それではいったい天井のどこに突っ張り棒を当てればいいのか?
ということですが、本来は家の設計図を確認することが最も確実です。
それが無理な場合は自分で天井を触って探すしかありません。
天井の裏側の構造も、木造住宅というくくりの中に、いくつかのパターンがあります。
基本的に天井の板の裏には、角材が平行に何本も並んでいます。
ですから、その角材に当たるように突っ張り棒を設置するのが、一番簡単にスカスカ部分を逃れて、突っ張り棒が天井の板を突き抜けにくくする方法になります。
天井の裏の状態がわからない
どうしても角材がある部分がわからない、どこを触っても違いがわからないなど、天井の裏の状態がわからないという場合は、天井と突っ張り棒の間に厚めの板を挟みましょう。
厚さは1cm~1.5cmくらいあるといいですね。
あまり厚い板を使うと、重量が重すぎて逆効果になる可能性がありますので、1.5cm前後くらいがいいかと思います。
大きさは棚の天板の面積くらいです。
少なくとも突っ張り棒がはみ出さないだけの面積の、ひとまわり大きな板が必要ですよね。
その板を天井の板から落ちないように、ネジなどで固定します。
これだけでも突っ張り棒だけより強固になります。
できれば突っ張り棒も、板にネジなどで固定できればより効果的です。
突っ張り棒を設置する注意点
あとは棚の天板のどの部分に突っ張り棒を当てたらいいのか?
ということになりますよね。
天井と同じに考えましょう。
家具の両端、天板の下にある側板の上にのる位置に突っ張り棒をあてましょう。
ここが一番強い部分です。
側板よりも内側に突っ張り棒をあててしまうと、天板の下には何もないので、天井と同じように突っ張り棒が天板に穴を開けて、棚の中に突き抜けてしまいます。
ですから側板の上にくるように棚の両端に設置します。
次に奥行に関してです。
棚の天板の奥行が突っ張り棒よりも長い場合ですが、その場合は奥に寄せて壁に近い位置で設置しましょう。
さらに出来ることならば、天井と家具だけではなくて、壁とも固定することが望ましいです。
天井とも壁とも固定されていれば、かなり強度は高くなりますよ。
地震に関するお話をこちらでもしているので、是非ご覧になってみてください。
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地震対策の突っ張り棒は意味ないの?効果的な位置とは!の【まとめ】
地震大国と言われる日本、いつ大きな地震に見舞われるかわかりませんよね。
とくに最近は大きな地震が増えてきているような気もします。
あなたもいつ突然、大きな地震に襲われるかわかりません。
日頃から地震対策をできる限りしておくことが、いざという時に最悪の事態を避けられる結果につながります。
つねに大地震に備えて生活をすることが、私たち日本人にとっては必要なのではないでしょうか。
ここまでお読みくださり感謝を申し上げます。
どうもありがとうございます。
こんなお話もしておりますので、よろしければご覧になっていただけたら嬉しいです。
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