おせち料理も最近では洋風や中華風など、いろんなものがありますよね。
おうちでもいろんなメニューを織り交ぜて作っている方も、多いのではないでしょうか?
ところでそのおせち料理ですが、アナタはいつから食べますか?
元旦の朝ですか?それとも元旦の夜から?大晦日でしょ、という方もいらっしゃる。
いったい、おせちはいつから食べるのが一般的なのでしょうか?
調べてみました。
おせち料理いつから食べる?元旦でしょ!!
おせち料理と言えば、3段か5段のお重に盛り付けて、元旦から食べ始めるのが当たり前と思っている方が多いのではないでしょうか?
2日や3日になるとお客様がいらっしゃるので、「おもてなしとして」というご家庭もあるかと思います。
おせち料理は、その年1年間の家内安全や無病息災の願いを込めて、縁起を担いで食べるものだから元旦から食べるというのも、もっともだと思います。
元旦の朝から食べるご家庭もあるだろうし、大晦日は夜中まで起きてたから元旦のお昼から、夜からとご家庭の事情などでズレはあるかもしれませんが、いずれにしても、おせち料理は元旦からというご家庭が多いのではないかと思います。
私も生まれ育った東京にいるときはそうでした。
ところが地域によっては違います。
おせち料理はいつから食べる?大晦日でしょ!!
東北から北海道では、大晦日からおせち料理を食べるご家庭が多いのです。
私が東京から移住してきた北海道の田舎でも、やはり大晦日です。
東京では元旦から食べ始めたおせち料理ですが、北海道の田舎に越してきた今では、すっかり慣れたもので、大晦日から食べ始めて3日まで4日間おせち料理を食べています。
北海道は寒いので、煮物など腐りやすいものでも冷蔵庫に入れる必要がなく、ストーブの熱気が届かない部屋に置いておけば大丈夫です。
なんといっても外はマイナス15度ですからね。
なぜ、おせち料理は元旦から食べる地域と、大晦日から食べる地域があるのでしょうか?
おせちの由来
おせち料理はもともと「節句」の料理でした。
節句とは「五節句」のことで、3月3日の上巳の節句、つまり桃の節句のひな祭り、それから5月5日の端午の節句などのことです。
五節句のことはこちらでお話していますので、読んでいただけたら嬉しいです。
⇒ 『五節句は祝日?端午の節句と節分も五節句かな?』
平安時代の朝廷では、その「節日」に「節会(せちえ)」という行事が行われて、そこで用意される料理を「御節供(おせちく)」と呼んでいました。
その御節供が時代の流れで「おせち」と略されて、節句の一番目のお正月の料理を、おせち料理と呼ぶようになったということです。
「おせち」と呼ぶようになったのは江戸時代の頃からだと言われていて、新年を迎える料理として大晦日に食べる習慣がありました。
もともとおせち料理は、大晦日に食べるものだったということになります。
それが幕末から明治維新の頃にかけて、おせち料理はお正月のお客様をもてなす料理となって、元旦から食べられるようになったのです。
そして大晦日には年越し蕎麦を食べる習慣に変わりました。
おせち料理はいつから食べる?大晦日それとも元旦?朝昼晩?の【まとめ】
東京では元旦から食べ始めていたおせち料理が、大晦日から食べるようになって、はじめは少し不思議な感じで抵抗がありました。
元旦から新年会をするし、同じ日本の国で地域によってこれだけ習慣が違うのだとびっくりすることだらけでしたが、不思議なもので慣れると当たり前になってしまうものです。
おせち料理のことはこちらでもお話しているのでぜひ読んでみてくださいね。
⇒ 『おせちどうしてる?作るなら三段重?それぞれの意味とは無病息災のほかにある? 』
⇒『おせちに入ってる赤い実のようなクルクルでひょうたんみたいなやヤツって何? 』
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