お正月飾りの赤い実って何?意味はあるの?

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お正月に向けて飾る「正月飾り」にはいろんなタイプのものがありますが、小さな赤い実のようなものをよく見かけませんか?

お正月や冬になるとイケる生け花にも、よく使われていたりします。

よく見かけるわりに名前を知らないモノって、けっこうあったりします。

 

その正月飾りや生け花でよく見かける赤い実は、何なのでしょうか?

正月飾りに使われるくらいですから、何か意味もあるのでしょう。

その赤い実のことを調べてみました。

 

お正月飾りの赤い実の正体とは?

正月飾りの赤い実は何種類かあるようです。

「千両」「万両」「南天」の3つが主に使われています。

 

千両と万両は名前が似ていますが、千両は緑の葉の上に赤い実が固まっています。

 

 

万両は逆に、緑の葉の下に固まらずにマバラに垂れ下がっています。

 

千両と万両は名前からしても景気のいいイメージですよね。

お祝いごとによく使われたり、金運に恵まれ商売繁盛になる、縁起のいい花木と言われています。

どちらかといえば千両のほうがメジャーですね。

 

縁起物の赤い実「南天」

千両と万両も縁起のいい植物なのですが、もう一つ正月飾りに使われている縁起のいい赤い実に「南天」があります。

 

共通して言えることは3つとも小さな赤い実ですよね。

その赤い色には古くから「厄除けの力」があると言われています。

赤は炎を表す色だからです。

 

炎はすべてを無にすると同時に、封印する力があります。

古くなったもの、悪い気を無にして封印するのです。

 

大晦日などに、お寺でお坊さんが燃え盛る炎の前でお経を唱える姿を、テレビで見かけたことはありませんか?

それから神社のお焚き上げです。

 

その炎の赤い色をした南天、千両、万両には厄除けの力があるとされて、正月飾りや生け花のお正月セットなどに使われているのです。

 

南天を飾る理由はほかにもある

南天には厄除けの他にも飾られたり、使われる意味があります。

それは「なんてん」という音から「難を転じる」という意味で、古くから家の鬼門の方角に植えると縁起の良い花木として用いられてきました。

 

もう少し突っ込んで風水的なことで言えば、鬼門だけではなくて、今悪いと感じていることを意味する方位に用いれば、その「悪い状況が良い方向に変わる」と解釈して用いることが、風水的に良い使い方だと私は思います。

例えば、「付き合ってる人と結婚をしたいけど、まったく進展しない」というような状況なら、東南の方位に少し南天を置いてみるといいです。

 

話が少しそれてしまいました、申し訳ありません。

南天には難を転じてくれる作用がある、ということです。

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ほかにもある南天の作用

南天の赤い実は乾燥させてから煎じて飲むと「咳」に効くと言われています。

「南天のど飴」ってありますでしょ。

 

それから、お赤飯などに入っている緑の葉っぱを見たことはありますか?

あの葉っぱは南天の葉です。

南天の葉には腐敗を抑制する作用があります。

 

 

このようにいろんな意味があって古くから南天は重宝されているのです。

 

南天のほかにお正月によく飾られる花や木

南天や千両のほかにも、正月飾りや生け花によく飾られる花や木をご紹介しますね。

これは門松などにも使われるから、よくご存知だと思います。

松は長寿を意味する植物の代表です。

 

竹取物語などでも有名な竹は、空に向かってまっすぐ伸びていく倒れない姿が、縁起のいいものとされています。

 

寒い冬の中、もっとも早い時期に咲き始める梅は、繁栄の意味がある縁起のいいものとされています。

 

ここまでの3つ、「松」「竹」「梅」はよく聞くかと思いますが、「しょう・ちく・ばい」と言ってお祝いの席に用いられる縁起のいい花木の代表格ですね。

 

菊の花は9月9日の重陽の節句にも用いられる、不老長寿の意味を持つ花です。

ですからお正月のお花にも用いられているのです。

 

お正月飾りの赤い実って何?意味はあるの?の【まとめ】

お正月は一年のはじめの行事で、その年一年間を「家族全員が健康ですごして、さらに躍進していくように」ということで家内安全と繁栄、そして厄除けの意味を込めて願いながら過ごしたり、神社をお参りしたり、お墓参りをしたり、おせちを食べたりします。

このブログの中では何度も言うようですが、日本の行事やしきたりには意味があります。

その意味を知ることで、それらのことを見つめ直したり、価値観が変わることにつながるかもしれません。

それを知ることは悪いことではないと私は考えます。

 

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