お正月飾りの一つに鏡餅があります。
お正月飾りにはそれぞれ、深い意味がありますがとくに鏡餅には大事な意味があります。
それから多くの方が疑問に思うこととして、「いつ飾るの?」「何日まで飾るの?」ということがあるかと思います。
そんな鏡餅のお話をします。
お正月飾りの鏡餅は何日に飾って何日まで?
鏡餅を飾る日はお正月飾りと同じで、松の内の期間が始まる12月13日から28日の間か、30日の良い日を選んで飾るのがいいです。
このお正月飾りをつける日のことは、こちらの記事で書いてますのでご覧になっていただければとありがたいと思います。
⇒『お正月飾りの購入日やつける日はいつがいいの?』
何日まで飾る?
つまり鏡開きをする日のことです。
鏡餅をさげて、食べる行事を『鏡開き』と言います。
鏡開きの日は関東と関西、地域やご家庭で違います。
一般的に関東では1月11日で、関西では20日です。
ほかにも14日や15日などの地域もあります。
この詳しいことはこちらでお話していますので、ご覧になっていただければと思います。
⇒『お正月飾りはいつ外す?外す時間やタイミングが知りたい!! 』
鏡餅にはいったいどんな意味があるの?
最近はそうでもなくなってきているかもしれませんが、日本の主食はお米です。
日本では古来より稲作文化を中心として発展してきました。
ですから、神棚にはお米とお水とお塩を上げますよね。
そして鏡餅はお米から作られて、その形は鏡を意味します。
神棚の御札の前に上げられた鏡は円形ですよね。
鏡は神器の一つです。
つぎにお正月にしめ縄や門松、鏡餅といったお正月飾りをするのはなぜでしょう?
それは歳神様を家にお招きするためです。
元旦の朝に歳神様はお正月飾りをした家にやってきます。
何が目印かといえば玄関の外に飾る門松やしめ縄です。
本来は門松をめがけて歳神様はいらっしゃいます。
そして家の中を通って最後にたどり着いてしばらくいらっしゃるのが鏡餅なのです。
そして歳神様は五穀の神様です。
ですから鏡餅を祀って感謝をするとともに、今年1年の五穀豊穣を祈願するという意味があります。
正月飾りの鏡餅の飾り方!半紙を敷くのはナゼ?
鏡餅の飾り方としては、三方の上に2枚の半紙を敷いて「うらじろ」と「ゆずり葉」を置いて、その上に大小2個の丸いお餅を載せます。
そしてお餅の上から昆布を前に垂らして一番上に橙(みかん)を載せて仕上げるのが一般的な飾り方です。
地域やご家庭によっては違った飾り方もあるでしょう。
ところで、半紙を敷くのはナゼでしょうか?
「うちは半紙を敷かずに直接お餅だよ。」というご家庭もあるでしょう。
最近の鏡餅はパックにされたキレイな形の鏡餅をスーパーなどで購入するのが一般的ですよね。
でも昔は各家庭や地域でお餅をついて鏡餅として飾っていました。
そこで、つきたてのお餅を三方に載せるとお餅が三方にくっついてしまいます。
だから、くっつかないように三方とお餅の間に半紙を挟んだのです。
半紙の代わりにお米を敷いた上にお餅を載せる地域もあります。
お正月飾りの鏡餅は何日まで飾る?意味はあるの?の【まとめ】
鏡餅は鏡開きの日に家族みんなで食べます。
お汁粉や揚げ餅、焼き餅など、どんな食べ方でもいいでしょう。
ただ、できるだけ捨てずに食べたほうがいいです。
歳神様が依りついてくれた鏡餅だからこそ、あらためて感謝しながらありがたくいただきましょう。
日本の文化、行事、しきたりにはそれぞれが深い意味を持っています。
それらを未来に向けて橋渡しをするかしないかは人それぞれの価値観だとは思いますが、けっして無くしてはいけないことだと思います。