日本には様々な方言があって、中にはまったく意味がわからないものも、たくさんありますよね。
そんな日本の方言で気になったのが、茨城県の『いやどうも』です。
なんとなく分かりそうですよね。
一般的にも「いや」と「どうも」はよく使う言葉です。
ただ、この2つの言葉をつなげて「いやどうも」という言葉は、あまり馴染みがないのではないでしょうか。
そこでこの『いやどうも』という方言の意味を調べてみました。
いやどうもの意味は?どんなときに使うの?
「いやどうも」という茨城の方言には、感謝の意味や軽い挨拶、驚嘆の意味、固辞の意味、軽い嘲笑の意味だったりと、かなり幅広い場面で使われています。
「どうもありがとう」や「どうもこんにちは」、「うわ大変だ」「いやまいった」「いやそれほどでも」「いやそれは」「どうもすみません」などと同じように使われているようです。
照れ隠しで使うこともあります。
褒められて照れ隠しで「いやあどうも~」って返すのは想像できますよね。
「いやどうも」という方言には、ほぼ特定の意味はない、と言ってもいいような気がします。
でも実際は言葉の強弱や言い方を若干違えることで、茨城の方はその意味を把握することが出来ると言うから感心します。
いやどうもは例えばどんな使い方があるの?
もっとも使われる場面としては挨拶です。
AさんとBさんが会ったら「いやどうも」と言います。
これは誰もが使える、使い方ですよね。
そこで少し一般的には驚くと思われる使い方の一つをご紹介します。
車をぶつけてしまったAさんが、向こうから来たBさんに「車ぶつかっちったよ」というと、そこでBさんが返す言葉は、「いやどうも」という会話になるらしいです。
この場合の「いやどうも」は「えっ!それは大変だ」という意味になるといいます。
茨城県でも一部の人が使う「いやどうも」
実際に使おうとなったら、挨拶や受け答え以外では難しそうですよね。
茨城県の中でも地域によって差があるようですし、まったく使わないという方もいるようです。
年齢的にも40代以上の男性に、使う方が多いようです。
「いやどうも」の類語「かえってどうも」
「いやどうも」に対して、「かえってどうも」という方言もあります。
「かえってありがとう」「かえってすみません」など返答に使うことが多いですが、単体で使用されることもあると言います。
どういう場面かと言うと、相づち的に「ああ、そうなんだ」とか「そうですか」という意味で使われるということです。
それからもう一つ、別れ際の挨拶で使用されます。
普通の別れ際の挨拶としてだけではなくて、茨城県のラジオ放送の終わりの挨拶も毎回「かえってどうも~」と終了するらしいですよ。
単純に一般語に訳せば「こちらのほうこそ、むしろありがとうございます」というような意味合いになるかと思われますが、茨城県の方にとってはもっと強い感謝の意味を込めて使っているということです。
【いやどうも】は茨城の方言!どんな意味なの?の【まとめ】
方言というのは、その地方地域の心が込められて、生まれたものがあるのではないでしょうか。
そういう意味でも、日本語という言語は奥が深いと感じます。
そういえば北海道にも「どういたしまして」という意味で使う言葉に、「なんもなんも」という言葉があります。
別れ際の言葉では「さよなら」「じゃあまたね」の代わりに「したっけね」という言葉も使います。
方言って面白いですね。
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