七五三と言えば子どもの年中行事の一つですよね。
神社をお参りして子供の成長を報告して感謝する行事です。
それから、神社に祀ってある「しめ縄」も多くの方が知っているかと思います。
その「七五三」と「しめ縄」には何か関係があるということなので調べてみました。
七五三としめ縄の関係
しめ縄を注連縄と書くのはなぜ?
しめ縄は漢字をあてると「注連縄」と書きます。
ほかにも「標縄」や「〆縄」などと書くこともありますが、現在は「注連縄」が一般的です。
この「注連縄」の「注連」とは中国古来の風習から来ています。
中国では死んだ人の霊魂が再び家に入って来ないように、家の入口にお清めの水を注いだ縄を連ねるという風習がありました。
これを注連と呼びます。
日本のしめ縄にも結界の意味があることから似ているので、注連縄になったと言われています。
しめ縄の起源とは?
では、それ以前に日本では、しめ縄を表す漢字は何だったのでしょうか?
かなりさかのぼり神話の時代の話になります。
太陽の神様である天照大神は弟の須佐之男命の行いに腹を立てて、岩戸に隠れてしまいました。
天照大神が隠れてしまったために空は真っ暗になってしまい、人々は困りました。
天照大神が岩戸から出てきたとき、人々は岩戸を縄で縛って、再び中に戻れないようにしました。
その縄がしめ縄です。
古事記には「尻久米縄」と記されていて、しめ縄の始まりと言われています。
七五三縄とは何?
天照大神が隠れていた天岩戸に由来する天岩戸神社があります。
その天岩戸神社の鳥居に掛けられているしめ縄には、藁でできた「〆の子」が3本、5本、7本ごとに固めて垂れ下がっています。
7本は天神七代の神々、5本は地神五代の神々、3本は日向(宮崎県)三代の神々が宿ると言われています。
このことからしめ縄を『七五三縄』と書くようになりました。
七五三縄はなんて読むの?
七五三縄は「しめなわ」と読みます。
「?」という感じかもしれませんが、七五三縄を「しめなわ」と読むのです。
3文字の漢字を2つの音で読むというのは、たしかに珍しいですよね。
七五三縄以外に七五三を使うことはある?
普段の生活で使うことはほとんどないかと思われますが、地名や苗字には使われています。
地名で言うと、岐阜県の本巣市に七五三という地名があります。
苗字には「七五三」「七五三木」「七五三掛」などがあります。
七五三としめ縄って何か関係があるの?七五三縄って聞いたことある?の【まとめ】
今回は結論が最後の最後になってしまいました。
申し訳ありません。
七五三としめ縄は直接は関係ありませんが、神社は共通のキーワードになりますよね。
それから、数字の意味です。
なぜ「7・5・3」が使われているのか?ということです。
奇数は陽数とされて、神がいる領域に悪い陰の気が入らないようにするとされてきたからです。
年中行事の七五三にも同じ意味があります。
ですから、七五三としめ縄には少しは関係があると言えますね。