福島県二本松市の『二本松提灯祭り』は地元で大人気のお祭りで、もちろん県外からも、ひとめお祭りを見ようとたくさんの人が訪れます。
日本の秋まつりの中でも人気のある、二本松提灯祭りについてお伝えしてまいります。
二本松提灯祭りとは
二本松提灯祭りとは、二本松神社の「例大祭」にあたる行事です。
しかも二本松提灯祭りは『日本三大提灯祭り』のひとつで、『無形民俗文化財』にも指定されています。
二本松提灯祭りは、二本松神社がある本町を含めた7つの町内会から成り立っていて、7つの町内会から7台の『太鼓台』と呼ばれる山車が出されます。
しかも町内会ごとに、異なる祭り囃子と一緒に太鼓台を練り歩きます。
さらに、その太鼓台にはたくさんの提灯が吊る下げられていて、この提灯が暗闇でゆれる姿が幻想的です。
二本松提灯祭り2018年の日程と時間
二本松提灯祭りは毎年10月4日、5日、6日の3日間で行われます。
今年2018年は4日が木曜日で6日が土曜日となっています。
3日間の日程は次のように予定されています。
【宵祭り】10月4日(木)
提灯をつけた太鼓台の曳き廻し
御神火祭 17時~
亀谷ロータリーで出発式(17:30)→亀谷ロータリー(17:50)→郭内ロータリー(18:15)→根崎着(18:49)→竹田坂着(20:25)→亀谷坂着(20:25)→二本松神社宮向(21:27)→松岡着(21:47)→若宮着(22:37)→警察署(23:05)→駅前広場着(23:30)
【本祭り】10月5日(金)
七町合同 二本松駅発 8時00分~
太鼓台二本松神社宮詰 9時30分~
七町解散式 14時30分~
神輿渡御 18時30分~
【後祭り】10月6日(土)
4町内と3町内に分かれた
太鼓台の合同曳き廻し 17時~
4町合同(若宮・松岡・本町・亀谷)
亀谷坂で出発式(17:00)→亀谷坂(17:30)→亀谷坂下(17:55)→二本松神社宮向(18:20)→檜物屋前(18:55)→美容室ユウ前(19:05)→若宮見付(19:50)→解散(20:30)
3町合同(竹田・根崎・郭内)
箕輪門で出発式(17:00)→箕輪門(17:35)→郭内ロータリー(18:15)→竹田見付(18:35)→竹田坂上(18:50)→竹田見付(19:20)→根崎通り(19:40)→根崎見附(19:55)→解散(20:15)
二本松提灯祭りの見どころ
7台の太鼓台が揃う【宵祭り】の順番は?
二本松提灯祭りの一番の見所は、やっぱり初日(10月4日)の『宵祭り』です。
宵祭りは各町内会から7台の『太鼓台』と呼ばれる山車が繰り出されます。
出発場所にあたる二本松神社のかがり火を、太鼓台に吊るされた紅提灯にいただきます。
その数なんと3000にもなります。
そしてその太鼓台がお囃子とともに市内を練り歩きます。
しかも、その太鼓を叩いているのは多くが子供です。
その風景はまさに幻想的と言えます。
宵祭りの順番は本町、亀谷、竹田、松岡、根崎、若宮、郭内です。
夜間運行で7町内会の太鼓台が揃うのはこの時だけですので、7台全ての写真を撮りたい方はこの宵祭りをお見逃しなく。
宵祭りの最後には、二本松駅前にすべての太鼓台が揃って終了となりますので、そのときをカメラに収めるのがオススメですよ。
【神輿渡御】
2日目の5日(金)には最も大事な神事にあたる『神輿渡御』が行われます。
神輿に御神体を移して移動する神輿渡御は、山車とはまた違った見ごたえがあります。
最終の曳き廻し
3日目の6日(土)には、日中はそれぞれの町内会で、そして夜になると3町内会と4町内会の二手に分かれて最後の曳き廻しが行われます。
会場の場所
二本松神社周辺
住所:福島県二本松市本町1丁目61
雨天の場合は?
雨天のときも小雨なら決行します。
雨や風、雷などがひどい荒天の場合は順延の可能性もあります。
また、雨の状況によっては一部運行経路を変更または短縮する場合もあります。
詳しいことはお問い合わせください。
お問合せ:二本松提灯祭り実行委員会(二本松市観光課)0243-55-5122
アクセス
電車の場合
JR「二本松駅」から徒歩でおよそ5分
車の場合
東北自動車道「二本松IC」から355号線を進んでおよそ5分で二本松市市街付近に到着
二本松提灯祭りの駐車場
二本松提灯祭りでは4箇所で合計およそ1,200台分の無料駐車場が用意されます。
・二本松市役所
・県立霞ヶ城公園
・二本松市文化センター
・二本松市立二本松南小学校グラウンド(雨天の場合は閉鎖)
通行止めなどの交通規制はある?
4日(木)9時~6日(土)22時まで、市街地は太鼓台の通過に合わせて3日間の交通規制があります。
2017年の交通規制と運行経路の図になりますが、ご参考にされてください。
二本松提灯祭りの歴史
1643年に二本松城主である丹羽重光が二本松神社を建立し、庶民は誰でも参拝できるようにしました。
1819年には現在の太鼓台にあたる「屋台」が登場し、時を経て太鼓台と呼ばれるようになったのです。
幕末の頃には暗い足元を照らすために提灯が使われるようになって、現在のような形になりました。
今の太鼓台は明治20年代から大正にかけて作られたものになります。
二本松提灯祭りの提灯
太鼓台の提灯には各町内会の名前が入っているので、初めての人でもどこの町内会の太鼓台かすぐにわかります。
提灯の中はすべてが本物のロウソクで灯されていますが、これらは全てが二本松市の市内で作られています。
太鼓台の提灯の先の部分を『すぎなり』と呼びます。
このすぎなりを含む全高さは、およそ11メートルにもなります。
「すぎなり」は可動式になっていて、信号機や電線をくぐるときにはこの「すぎなり」を倒して通ります。
二本松提灯祭りの見どころ太鼓台と呼ばれる山車の順番は本町から!の【まとめ】
日本三大提灯祭りの一つである二本松提灯祭りは、3日間の昼夜にわたるパワフルで見ごたえのあるお祭りと言えます。
2018年は平日なので、県外から旅行を兼ねてということはなかなか難しいかもしれませんが、もしもチャンスがあれば、周りには温泉もありますし是非足を運んでみたいものです。
できることならば宵祭りを見るのが理想ですよね。
夏まつりに続き秋も日本各地でお祭りが行われますので、機会があればどこかのお祭りに訪れることもいい思い出になるでしょう。
こちら「のむねるたべる」を訪れてくださいまして、感謝を申し上げます。
誠にありがとうございます。