アナタはお弁当を作るときに、白米を握ったものを何て呼んでいますか?
「おにぎり」ですか?
「おむすび」ですか?
握るときの形はどんな形ですか?
丸?三角?四角?
おむすびの形はどんな形が正解なのでしょうか?
そもそも、「おにぎり」と「おむすび」は同じものなのでしょうか?違うものなのでしょうか?
おにぎりは三角形?丸型?俵型?それとも・・・
「おむすび」なのか「おにぎり」なのか「にぎりめし」なのか、おにぎりの呼び名はいくつかありますよね。
形もさまざまです。
三角形、円盤型、丸型、俵型、地域によっては四角形もあります。
いったい、おにぎりは何型で、おむすびは何型なのでしょうか?
最近はコンビニエンスやスーパーなどで販売されているおにぎりが三角形のため、いかにもおにぎりは三角形が主流のような気がしますが、そんなこともありません。
コンビニやスーパーで売られているおにぎりが三角形なのは並べやすい、倒れない、パッキングしやすいというのが大きな理由です。
ですから形には決まりも主流もありません。
おむすびとおにぎりの違いは何?
ここでお伝えするお話はあくまでも諸説の一つです。
ただ有力な説であり、日本人としては理解しやすいお話です。
日本の古書である『古事記』に「三柱の神」が登場します。
その三柱の神とは「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」と「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」と「神産巣日神(かみむすびのかみ)」の三体のことを指します。
この三体の神は、この世の天と地が分かれて、初めに現れた神様です。
そしてこの三体の神のうちの高御産巣日神と神産巣日神には、見ていただければわかりますが、「産巣日(むすび)」という言葉が入っています。
当時の「むすび」という言葉は、「天地の万物を生み出す力」を意味しています。
そして当時の人々は、神がいる場所を「山の中」と捉えていました。
そこで人々はお米を山の形にかたどって、神の力を授かろうとしたのです。
それが「おむすび」の語源になります。
つまりおむすびは山の形である三角形でなければならない、ということです。
おむすびが三角形
この説からすれば、おむすびは三角形でなければならないということになりますので、その他の形はおにぎりということになります。
「にぎりめし」という言葉がありますが、にぎりめしを丁寧にしたのが「おにぎり」という説が有力です。
おむすびはなぜ三角形?おむすびとおにぎりの違いは?のおわりに
「おむすび」は三角形で、それ以外の形を「おにぎり」や「にぎりめし」などと呼ぶ、ということが分かりました。
現代を生きている私たちは、ふだんからやっていることや、目の前にあるものが当たり前で、なぜそれをするのか?なぜそれがあるのか?なぜそれを○○と呼ぶのか?などを、ほとんど考えずに見過ごしています。
時間に余裕がないので無理もありませんが、たまには世の中の事、目の前にあるものを「なぜ?」と捉える視点も大事なことかもしれませんね。
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