毛虫でかぶれると痒いし痛い
初夏から秋にかけて毛虫を見たことはありませんか?
都会に住んでいても公園や小さな畑、あるいは庭先に毛虫がハっているのを目にすることもあるのではないでしょうか。
風の強い日なんかは飛ばされた毛虫が家の網戸にへばりついていたり、アスファルトの上をくねくねニョキニョキと這いつくばっていることも。
私は子供のころに刺されたことがあります。
刺されたというか、毛虫がハいつくばったあとの腕や首に大きめのジンマシンのようなものがボコボコとできて、とても痒かったのを覚えています。
そのあと我慢できなくて指でカイたら、そのブツブツが広がって増えてもっとひどくなりました。
とにかく痒くて皮膚が凸凹になってしまいました。
いつの間にかチャドクガの毛に刺される
アナタは経験したことないですか?
もしかしたら虫に刺された記憶もないのに、身体の一部の皮膚が赤くなって強いかゆみを感じたこと。
近年都会でも注目されている皮膚炎の一つに『毛虫皮膚炎』というものがあります。
これはチャドクガというガの幼虫である毛虫によるもので、『チャドクガ皮膚炎』とも言われています。
全く身に覚えがないのにもかかわらず、いつの間にか刺されているということが起きます。
じっさいに毛虫にも刺されていないし、そもそも毛虫など見てもいない・・・・なのに。
それは、このようなケースで起きます。
・お昼休みに公園のベンチでランチをした。
・自宅の庭の草むしりをした。
・洗濯物や干した布団に風に乗って毒針毛が飛んできて付着する。
・毛虫がたくさん付いている樹木の風下にいた。
などなど、このような背景で知らないうちに刺されてしまうというケースが意外と多いのです。
毛虫皮膚炎はうつる?
毛虫皮膚炎の症状は毒針毛が原因なので、毒針毛に触れない限りは毛虫皮膚炎になることはありません。ですから他人にうつされたり、うつしてしまうこともありません。
ただ洗濯物に毒針毛が付着した場合、家族全員が毛虫皮膚炎になってしまうこともあります。
そうすると家族の誰かが原因でうつってしまった病気と間違えることがあるので、注意しなければなりません。
毛虫皮膚炎だとわかった時には、何に毒針毛がついているのかつきとめて、取り除く必要があります。
チャドクガに刺されたときの対処は?
チャドクガなどの毛虫に刺されたと思ったら、できるだけ早く毒針毛を水で洗い流してください。
そのとき濡れたタオルやハンカチで拭きながら流そうとしないでくださいね。
かえって毛が体内に入り込んだりしてしまいます。
必ず水で流し落とすだけにしてください。
そして皮膚科を受診してください。
痒くても我慢してくださいね。
かくと皮膚炎が広がってしまいます。
とくにお子さんは気をつけてあげてください。
皮膚科を受診できない場合はドラッグストアで相談しましょう。